身近な自然

自宅周辺より気軽に訪問する事ができる身近な自然を紹介しています。

花輪堤


 花巻市の花輪堤花菖蒲群落は、国の天然記念物にも指定されている野花菖蒲の北限自生地でして、とても眺めの良い場所になっています。

 初夏の頃にもなると沼地の湿地帯に数多くの野花菖蒲が咲き始め、様々な昆虫達が訪れる自然豊かな風景を見せてくれます。

 この風景を見ていると、すぐ脇にJR東北本線や国道4号線に花巻空港などの主要交通機関に囲まれている厳しい自然環境なのを忘れさせて
 くれたりもします。

 近年は、荒れてしまった自然環境修復の為に、山菜取りや釣り人に踏み荒らされない様にと立入禁止になってしまったのが少し残念です。


−花輪堤−


−野花菖蒲−


−桑髪切−


−熨斗目蜻蛉−


−青糸蜻蛉−


−四星鷲蜘蛛−

胡四王山


 宮沢賢治記念館が建設されている胡四王山は、全国的に最も登山者が多いと言われている山でして、山頂周辺が片栗と薄葉細辛の大群生地
 にもなっていまして、数多くの昆虫を観察できる貴重な場所になっています。

 特に早春の姫岐阜蝶の飛来数は、花巻市内で最大の数になると思いますが、ここも人間に都合の良い様に環境整備がされ始めていまして、
 一部の群生地が除草され踏み固められていたりと、今後が少し心配にもなっています。


−一華−


−片栗−


−薄葉細辛−


−姫岐阜蝶−


−交尾中の姫岐阜蝶−


−姫岐阜蝶の卵−

水分神社の湧水


 花巻市の南方に位置する水分神社の周辺には、大量に清水が湧き出す自然の宝庫となっています。

 幾重にも張り巡らされた自然の水路には、縞蛇や山椒魚などが居まして、他にも野鳥や昆虫などのたくさんの生き物を見る事ができます。

 水路の地面を見つめていると、地面からポコポコと気泡が出てきて、水が湧き出す様子を見ることもできます。


−水分神社 参道脇−


−水分神社 湧水−

薄衣ノ滝と白糸ノ滝


 花巻市の西方に位置する南花巻温泉郷の志度平温泉の奥に在る「薄衣ノ滝」は、花巻市内で最も景観の美しい滝の一つになると思います。

 水量が細いので迫力こそ無いのですが、深山特有の静まりかえった中に流れ落ちる沢水の流れ落ちる姿は、見ていると神秘的な気持ちに
 させてくれます。

 「薄衣ノ滝」の上流部には、苔生した姿が美しい「天狗ノ滝」もあります。

 さらに少し西方に移動した鉛温泉には、「白糸ノ滝」がありまして、花巻市内の滝としては、最も行きやすい場所に在る滝になると思います。


−薄衣ノ滝−


−天狗ノ滝−


−白糸ノ滝−

平良木の立岩


 花巻市の南方に位置する平良木の立岩は、猿ヶ石川沿いの垂直に切り立った岩場で、春の新緑や秋の紅葉などの鮮やかな風景と、冬の水墨
 画の様な雪景色との対照的な表情を見せてくれる、四季折々の樹木との調和のとれた場所になっています。


−夏季の立岩−


−冬季の立岩−

数栗


 花巻市東方に位置する小山田の数栗自生地は、国の天然記念物にも指定されていまして、全国で唯一残っている数栗を見る事ができます。

 数栗とは、八房栗とも呼ばれていまして、本来ならば雌雄同体で花序の基部に少数の雌花を付けて、他の部分に大量の雄花を付けるものなの
 ですが、数栗の場合は、すべてが雌花になる突然変異種でして、結実する為には、近辺にある通常の栗の木からの花粉が必要になります。

 完全に結実するのは、基部の雌花だけでして、他の部分は、花序に多数の棘皮を付けるだけの珍しい栗の木になります。


−数栗の木−


−数栗の花−


−数栗−


−数栗−


−数栗−


−数栗−

銀白楊公園


 花巻市街地に在る銀白楊公園は、旧・花巻農学校の跡地になりまして、童話作家の宮沢賢治が教員として3年間も通った場所でもありますの
 で、小さな公園なのですが、童話をイメージしたオブジェなども設置されていまして、宮沢賢治の墓所がすぐ近くに在る事もありまして、ファン
 の方々にとっては、色々と楽しめる場所になっていると思います。

 景色的には、標高の低い場所でもありますので、花巻市内でもいちばん遅くまで紅葉が見られる場所のひとつになっていまして、晩秋の紅葉と
 初雪が同時に見られる貴重な場所ともなっています。


−公園内の春の桜−


−公園内の秋の紅葉−


−銀白楊の木−


−晩秋の初雪−


−晩秋の初雪−


−晩秋の初雪−


−晩秋の初雪−


−晩秋の初雪−


−晩秋の初雪−

撮影をした時期のフィルムや機材の違いによって、掲載写真の仕上がりに、
かなりの違いが出てくる事もありますので、統一感が無くお見苦しいかとも思われますが、ご了承ください。

この他にも、まだまだ紹介したい場所がたくさんあるのですが、
自分で満足のいく写真を撮ることができたら、順次紹介していきたいと思っています。

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