藤沢渓谷

小友国有林内にある藤沢渓谷は、藤沢四十八滝とも呼ばれいます。
僅か800メートル程度の区間に大小様々な滝が連なっている素晴らしい所です。

藤沢渓谷


 種山高原の大森山に源を発する藤沢は、丸森山を囲むように流れて長野川に合流するのですが、その間にある渓谷が藤沢渓谷です。

 丸森山への登山道にもなっている渓谷沿いの自然散策路「藤沢滝遊歩道」に入ると、すぐに水の激しくぶつかり合う豪快な音が聞こえてき
 ます。

 沢沿いの整備された山道なのですが、原生林がそのままの状態で残されていますので、特に新緑の季節の美しさが素晴らしいです。

 藤沢渓谷は、別名「藤沢四十八滝」とも呼ばれていて、大小様々な滝が僅か800メートル程の間に点在している、眺めの素晴らしい景色が
 続いている場所でもあります。


−藤沢渓谷−


−藤沢渓谷−


−藤沢滝遊歩道−


−藤沢渓谷−


−藤沢渓谷−


−藤沢渓谷−

藤沢四十八滝


 小さな滝を見ながら起伏のある沢沿いの山道を進んで行くと、最初の大きな滝「良兆ガ滝」が見えてきます。

 山道から少し外れるだけで滝の近くまで行けますが、すぐ手前が崖になっていますので注意が必要ですが、この「良兆ガ滝」からが大きな
 滝が連続している地域になります。

 更に進むと、苔むした巨岩の絶壁に挟まれて、勢いよく沢水が流れ落ちる深い滝壷をもった「銚子ノ口滝」が見えてきます。

 そして、「銚子ノ口滝」の脇の林道を上ると、すぐに「明神ノ滝」が見えてきまして、日が差し込むと、岩肌の苔が神秘的な色をしてくれるので、
 この「銚子ノ口滝」と「明神ノ滝」周辺が、藤沢渓谷の中でも、最も美しい場所になると思います。

 更に奥に進むと、登山道が沢から離れて急な上りになりますが、その上り坂の途中で「扇ノ滝」と「尾ガ瀬滝」が見えます。

 「扇ノ滝」と「尾ガ瀬滝」の上部をよく見てみると、先に何か巨大な滝が見えています。

 先程の登山道に戻って坂道を上りきると、藤沢渓谷で最も巨大な滝「奥川瀬滝」が見えてきまして、あまりの大きさと深い谷に落ち込む滝の
 景色は、この渓谷で最高の景色で、初めて見たときの感動は、もの凄いものでした。

 「奥川瀬滝」までの自然散策路を利用するのであれば、登山初心者でも十分に楽しむ事ができる素晴らしい場所になります。


−良兆ガ滝−


−銚子ノ口滝−


−奥川瀬滝−


−明神ノ滝−


−尾ガ瀬滝−

應滝渓流


 「奥川瀬滝」を越えて先に進むと開けた場所に出て、川から離れた西方に進む長い上り坂の山道が続いています。

 ここから先が「應滝渓流」と呼ばれている場所になりまして、川から少し離れた登山道は、深山特有の静まりかえった雰囲気を持っている
 登山道でして、その中をしばらく進む事になります。

 緩やかな登り坂をしばらく進んでいくと、深い崖のところで登山道が崩れ落ちている場所に出ますので、ロープが張ってありますので、これを
 頼りに慎重に前進して下さい。

 もし落ちれば殆ど助からないと思いますので気をつけて行動して下さい。

 ここを通りぬけると、また穏やかな上りの登山道になります。

 そして、しばらく登山道を進むと「藤沢應滝」が見えてきます。

 山道から分かれた道を100メートル程も下っていくと滝の直前まで行くことができますし、滝の直前に小さな広間がありますので、休憩にも丁度
 良い場所になると思います。

 「奥川瀬滝」ほどの迫力はありませんが、水量も豊富で流れの勢いもある滝なので、ぜひここまで来てもらいたいです。


−應滝渓流−


−應滝渓流−


−應滝渓流−


−應滝渓流−


−藤沢應滝−

種山高原


 藤沢の源流域になる種山高原は、雄大に広がる草原が種山ヶ原とも呼ばれいまして、古くからの牧草地として利用されてきました。

 宮沢賢治の童話の舞台にもなっている場所でして、山頂から早池峰山、五葉山、室根山、栗駒山、焼石連峰、和賀岳などの峰々を見渡す事が
 できまして、国指定名勝にも指定されていますので、藤沢渓谷に行った時には、ぜひ一緒に訪問してもらいたい場所になります。

 但し、藤沢渓谷周辺から続く林道は、牧場が閉鎖されてからまったくの未整理状態でして、四輪駆動車での悪路走行の経験がないと難しいと
 思いますので、遠回りしてでも姥石峠経由での訪問をお勧めします。


−物見山(山頂)からの眺望−


−残丘(モナドノックス)−


−種山ヶ原の草原−

撮影をした時期のフィルムや機材の違いによって、掲載写真の仕上がりに、
かなりの違いが出てくる事もありますので、統一感が無くお見苦しいかとも思われますが、ご了承ください。

この他にも、まだまだ紹介したい場所がたくさんあるのですが、
自分で満足のいく写真を撮ることができたら、順次紹介していきたいと思っています。

「美しき自然」にもどる。