写真講座

初心者を対象とした、とても簡単な風景写真の撮影講座です。

写真講座2:はじめに

風景写真を始めた頃から思っている事があるのですが、風景を撮影している先輩達の写真を見て、何の目的も無いままに撮影をしている人の
多いのに驚く事が多々ありました。

写真や題名から何も伝わってこないんです・・・、なんでこの写真を撮ったのか理解できないんです・・・、撮るからには、必ず何か主題があるべき
だと思います。
それは、風景の美しい瞬間を残したいとか、綺麗な花を見て感動したとか、昆虫の仕草を可愛いと思ったとか、色々とあるはずです。
撮影者が写真に残したいと思った風景なのに、何を残したいのか、何を伝えたいのか、理解できない作品が非常に多いのが残念に思いました。

トリミングをした方が良いとか、露出補正をした方が良いとか、技術的な事を言う前に、あなたがシャッターを押したのは、何故なのか考えてみる
べきだと思います。
もちろん、素晴らしい感動を与えてくれる風景写真を撮っている方々もたくさんいらっしゃいますが、私の周りには、何故か自己満足で終わってし
まっている方々が多いような気がして残念です。


作品名:初夏の空


作品名:晩秋の空

 左の2枚の写真は、まったく同じ木を撮影した
 ものです。

 「初夏の空」の方は、気候も暖かくなり緑の葉も
 生茂る頃の穏やかな青空を表現したかった写真
 です。

 「晩秋の空」の方は、気温が下がり始めて、葉も
 落ちてしまい、寒々とした強風の吹く様子を表現
 したかった写真です。

 人によって、感じ方が違う事もあると思いますが、
 撮影した時の私の捉え方は、ここで説明した通り
 です。

 技術的には、色々と意見がある方も多いと思い
 ますが、この写真から何を伝えたいのかを、感じ
 てもらえたと思います。

 写真を撮るうえで一番最初に大切なことは、その
 写真で何を伝えたいのか明確にする事だと思い
 ます。

 技術的な事は、経験と失敗を繰り返している内に
 自然と憶えていくと思いますが、なぜ自分がこの
 風景を写真に残そうと思ったのかを考えない撮影
 を続けていると、本当の意味での上達が無いと
 思います。

風景写真は、被写体がどこにでもあるので気軽に始められますが、なかなか奥の深い分野です。
ただ単に何も考えずにシャッターを切っていると、その場所に行ったという記念写真になってしまいます。
旅行の記念撮影と違って写真の主題をはっきりとさせて、それが一番引き立つ表現を探し出す事が、風景写真としてシャッターを切るために
求められている最低の条件だと思います。

そんなに良い写真を撮っている訳でも無いのに生意気な事を言っているなと思う方もいらっしゃると思いますが、実際に多くの方々の風景写真
を見てきて、私が感じたことを書いてみました。

もし、今後の撮影で少しでも何かの役にたってくれたら嬉しいです。

1:自己紹介

3:撮影機材の選び方 4:フィルムの選び方 5:画角の変化 6:絞りとシャッター速度
7:構図の決め方 8:撮影用フィルター 9:作品を見てもらおう リンク ゆーしの戯言

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