写真講座
初心者を対象とした、とても簡単な風景写真の撮影講座です。
写真講座9:作品を見てもらおう
撮影した写真から、みんなに伝えたいと自分が感じた事柄を、しっかりと写真の中に封じ込める事が出来ていれば、誰でもが風景写真家に なれると思います。 何も考えずに撮影を続けていると、ただの記念写真になってしまいますので十分に注意して下さい。 その場に行った思い出にと撮影した記念写真が悪いとは言いませんが、それは、カメラを持っていれば誰でもが出来る事ですので、風景写真 ではありません。 何を見て、何を感じて、何を伝えようと思ったのかをハッキリとさせて、風景写真という1枚の作品を完成する事が出来れば、撮影者にとっては、 このうえない感動を味わえる事と思います。 但し、自分だけで作品を見ていると、それは自己満足的な作品になっているかもしれません。 自分では、その作品で伝えたい内容が始めから知っている事柄なので、作品に対する見方も始めから決まっていたりする事が殆どだと思い ますので、他人に作品を見てもらって自分が伝えたかった事柄が、きちん伝わっているのかを確認してもらいましょう。 他人からの意見は、非常に重要で自分に何が足りないのかを気がつかせてもらえる事もあります。 逆に、自分が感じた以上の物を、その作品から感じてもらったりと、予想以上の反響に驚かされる事もあります。 とにかく風景写真としての作品を、より向上させようと思っているのならば、自分の作品を恥ずかしがらずに積極的に公開してみましょう。 私のようにホームページやブログを開設するのも良いですし、個人やグループでの写真展も良いと思います。 仲の良い写真店などがあれば、額や写真立てなどの展示用に使ってもらっても良いかも知れません。 そこから吸収できる知識には、計り知れない価値があると思います。 但し、すべての意見を聞く必要は、まったくありません。 ここが自分の作品を一般に公開した時に重要になってくる部分ですので、十分に注意して下さい。 私の周りには、残念ながら記念写真を撮影して風景写真を撮っていると勘違いしている方々が多数いらっしゃるのが現実です。 趣味として多大な時間と費用を掛けながら、どの作品を見せてもらっても、その場に旅行に行って来たという、ただの記念写真しか撮れない 方々が、とても多いのが現状なのです。 そして、その様な方々の意見を聞いていると、なんて的外れな事を言っているのだと呆れる事もあります。 特に酷くなると、互いの傷の舐め合いになってしまいますので、話をするだけ無駄になってしまいます。 中には、作品の評価を話しながら自分が多数の写真コンクールで、数々の受賞暦を並べ立てる人もいるのですが、地元の写真コンクールなど で多数の受賞をしていても、そのコンクール自体の応募作品のレベルが低ければ、何の価値もありません。 地域性の限定された写真コンクールなどでは、審査員に問題を感じる事もありますので、よほどの大規模な写真コンクール以外では、これも 記念写真的な作品の集まりだと思った方がいいでしょうから、そんな人の意見を聞く必要は無いと思います。 実際にそんな人と話をする事になれば、自分の自慢話ばかりで、その内容から得られる事が少ないのですぐに気がつくと思います。 カメラの操作技術についての知識が非常に豊富な方でも、風景写真とは何なのかを理解していなければ、それは、ただのカメラ好きの方で あって、写真撮影が好きな方ではありませんので、その様な方の意見も的外れな事を言う人が多いです。 ここで大切なのは、自分の作品を見てもらって、その作品から何を感じたのかを話してくれる人を探しましょう。 自分が、その作品で、それを伝える為に、どんな表現をしたのかを理解してもらえたのならば、それに対する意見などは、自分にとって非常に 大切な物になると思います。 実際には、同じ様に風景写真を撮られている方々よりも、まったく撮影などに興味の無い方々の方が、作品に対する素直な意見が聞けて、 とても意味がある事になったりもします。 風景写真で大切なのは、撮影技術や撮影知識ではありませんので、例え撮影経験が未熟で、撮影した作品に自信が無くても、その作品から 伝わる物がしっかりとあれば、それは立派な風景写真になります。 みんなに自分の作品を公開して、次の撮影に繋がる有意義な意見を収集して、さらに向上した作品への取り組む為の理解を深めてもらいたい です。 |
自分の作品をみんなに見てもらう事は、非常に大切な事ですが、それと同じ様に他人の作品を見る事も、とても大切な事だと思います。 |