初心者を対象とした、とても簡単な風景写真の撮影講座です。

偏光フィルターは、PLフィルターとも呼ばれていて、風景写真の撮影に使用されている方々も多いと思います。

偏光フィルターには、普通の偏光フィルターと、円偏光フィルターの2種類があります。
円偏光フィルターとは、偏光膜の他に、直線偏光を円偏光に変換する為の、1/4波長位相差板と呼ばれる特殊な
素材を張り合わせた物で、カメラの測光系に、偏光膜と同じ性質を持つハーフミラーを使用してあると、明暗の調整
が出来なくなり、謝った露出結果が出るのを防ぐ役割があります。
一部のMFカメラと、一般的なAFカメラは、ハーフミラーを利用していますので、この円偏光フィルターを使う事になり
ます。

通常は、被写体の反射光を消すフィルターとして解釈されていますが、正確には、偏光を除去するフィルターで、
水面などの反射を除去できる効果から、被写体の色彩を鮮やかにし、コントラストを上げる目的に使用されています。

例えば、ガラスなどを見た場合に、斜めから見ようとしても、ガラス面が反射していて、ガラスの中の物を見る事が
出来ない場合がありますが、この反射が偏光になります。
光は、電磁波の一部なのですが、直進方向に直角で、あらゆる角度に振動しているのですが、なめらかな物体の
表面で反射すると、振動する方向が一方光に偏った波に変わってしまう性質があります。
偏光する度合いは、光の入射角度によって変動し、平面に対して35度前後の場合に、もっとも強く偏光されて、0度
や90度の方向に近づくにしたがって、偏光が弱くなって行きます。

偏光フィルターをレンズの先端に取り付けて、フィルターを
回転させると、位置によって偏光の状態を変化させる事が
出来るようになります。
透過する光の量も変化しますので、絞りで2段階分ほども
減少する場合がありますので、注意して下さい。

風景写真では、水面などの反射を除去するのに使われてい
ますが、反射光のある平面に対して35度前後の斜めから
撮影した場合にもっとも効果があり、真正面から撮影しても、
反射光が偏光されていない状態となり、効果が出なくなって
しまいます。
つまり、反射のある平面に対して、斜めからの撮影が、偏光
フィルターを使うのに、もっとも効率的になります。


偏光除去効果なし


偏光除去効果あり

さらに、遠景を写した場合に、太陽光線が大気中の水蒸気や
微粒子などに反射して、不鮮明な状態になっていても、その
ほとんどに偏光の効果が得られるので、偏光フィルターを
使用すると、鮮明な画像が得られる場合があります。

青空の濃度を暗くして、被写体の色彩を鮮やかにする効果も
あるので、風景写真の必需品になっています。

但し、偏光フィルターの効果が、最大になっている状態が、
作品として見た場合に、最高の状態かと言うと、違う場合も
出てきます。
あまりにも暗くなった青空などは、違和感を感じる場合も
ありますし、逆に偏光をうまく利用した作品も撮れると思い
ます。


偏光除去効果なし

偏光除去効果あり


偏光の状態を確認して、自分の作品にもっとも効果的な状態を探し出すのが、偏光フィルターを使いこなせるかの
重要な要素になると思いますので、いろいろと挑戦してみてください。

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